自分の睡眠はもちろん、他人の睡眠をも邪魔するいびき。
いびきを掻いて寝る人は、酸素があまり取り入れられてないため、思っている以上に睡眠の効果が得られていません。
快適な睡眠を手に入れるためには、いびきを解決したいものです。
そんないびきには様々な原因があります。
多くの場合は鼻づまりが原因ですが、中には珍しい原因でいびきをかくようになったという人もいます。
その原因とは「親知らずを抜いた」というもの。
歯医者で親知らずを抜いたら、いびきがうるさくなったような?もしかして歯の隙間が広くなったから?
また反対に「親知らずを抜いたらいびきが小さくなった!」なんてこともたまに聞きますが、果たしてその真意はどうなのでしょう。
今回は、親知らずといびきの関係についてみてみましょう。
親知らずを抜いたことによる原因は?
親知らずを抜くことによるいびきへの影響はあるのでしょうか?
結論から言うと、親知らずを抜いたことでいびきの原因になることはほとんどありません。
むしろその反対で、親知らずを放置しておくことでいびきをかきやすくなる傾向にあります。
それは、主に以下の3つの理由からです。
歯並びが悪くなる
親知らずはほとんどの場合、他の歯とは違う方向に生えるため、人によっては放置しておくと歯並びに悪影響が出てしまいます。
歯並びが悪いということは噛み合わせも悪いため、どうしても噛む力が年々衰えてしまいます。
するとアゴ周りの筋肉も落ちてきてしまい、就寝時に筋肉が緩んで空気の通り道を塞ぐようになり、いびきが発生してしまいます。
鼻炎になりやすくなる
親知らずを放置しておくと歯茎を突き破ったり、また隣の歯にぶつかってその隙間に汚れが溜まることで虫歯になりやすくなります。
すると親知らずの周りが炎症を起こしてしまいます。
親知らずは根っこが副鼻腔の近くにあるため、頭痛の原因元になったり副鼻腔炎(鼻づまり)を引き起こしてしまいます。
ストレスが溜まっていないか?
実はストレスもいびきに深く関係しています。
人間はストレスを抱えると自律神経が乱れてしまい、呼吸が浅くなることで身体が酸素不足になります。
その状態で睡眠をとると、身体は酸素を取り込もうと鼻よりも空気を多く吸うことができる口呼吸に切り替えます。
突き出してきた親知らずを放置しておくと激しい痛みが襲うようになり、それがストレスの原因にもなりかねません。
ストレスはいびき以外にも身体の不調も引き起こすので、もし痛みを感じているのなら親知らずはすぐにでも抜いたほうが良いです。
他の原因も考えてみる
親知らずが痛み出した、または抜いた時期にいびきを掻くようになったからといって、いびきの原因を親知らずに限定してはいけません。
風邪をひいたことで扁桃腺が腫れてしまい、喉の奥が狭まってしまったのかもしれませんし、食生活が偏ったことで喉の奥に脂肪がついてしまったのかもしれません。
いびきを解消するには、まず原因を知るところから。
1つの原因にとらわれず、他の原因も考えてみるようにしましょう。
まとめ
今回は親知らずといびきの関係性についてみていきました。
親知らずは知らないうちに歯並びを悪くし、また場合によっては頭痛・副鼻腔炎の原因にもなりかねません。
激しい痛みを伴う前に親知らずを抜いておくことをオススメします。