小学校上がってから子供がいびきをかくようになった。
娘のいびきが大きくなってきた。
子供がいびきをかき始めてうるさい。
これ病気なの?
とと不安になりますよね。
今回はそんな悩みを持っている方へ「子供とイビキの関係」をまとめてみました。
子供のいびきがうるさいけど大丈夫なのか?
大人の方がいびきを掻くイメージが強くあります。
では、子供はいびきを掻かないのかというとそんなことはありません。
子供であってもいびきを掻くことはあります。
しかし、子供はいびきを掻くイメージがあまりないという人が多くいます。
それもそのはず、10%の子供しかいびきを掻かないと言われているからです。
では、子供がいびきを掻くという稀な例ですが、もし子供のいびきがうるさい場合、問題はないのでしょうか?
実は、大人のいびきよりも子供のいびきの方が問題だと言われています。
いびきには原因が様々ありますが、いずれの原因にしても呼吸がしにくいためにいびきが発生します。
つまり、睡眠中に酸素を十分に取り入れることができていないという可能性があるのです。
酸素は身体にとってとても重要なもので、子供にとっては成長ホルモンの分泌にも関わります。
そのため、子供がいびきを掻くことは成長を阻害する可能性もあり、将来的に様々な弊害を引き起こす可能性もあるということです。
子供のいびきは決して軽視できないものなのです。
副鼻腔炎の可能性?
子供のいびきは早めに対処することが重要ですが、なによりもまず原因を見つけることが大切です。
原因を知ることで対処方法も変わってきます。
子供がいびきを掻く原因として多いのが副鼻腔炎です。
人間の顔の骨には鼻の奥や額近く、頬の上などに副鼻腔と呼ばれる空洞があります。
この副鼻腔は内部が粘膜になっており、鼻炎などで鼻に炎症が起きてしまうと、それが広がって副鼻腔まで炎症を起こすことがあります。
これが副鼻腔炎です。
副鼻腔炎の主な症状には鼻づまりが挙げられます。
鼻づまりが起きると、どうしても口呼吸に切り替わります。
口呼吸は、いびきが発生する原因で最も大きな原因の一つであるため、いびきの原因が副鼻腔炎である可能性もあるのです。
副鼻腔炎になると、膿性の色の濃い鼻水が出たり、頭痛が起きたりします。
鼻づまりに加えてこれらの症状が現れた場合には、副鼻腔炎を疑った方が良いでしょう。
睡眠時に呼吸が止まっていないか確認
子供のいびきは、十分に酸素を取り入れることができないため、成長や発達に影響を及ぼすことがあります。
いびきだけでも成長に影響が及ぶ可能性があるのであれば、もし眠っている時に呼吸が止まっていれば、さらに大きな影響が及ぼされることもあります。
そのため、いびきだけでなく子供の睡眠時の呼吸にも注意が必要です。
睡眠時に呼吸が止まっている場合、10秒を基準として判断します。
10秒以上呼吸が止まっている場合は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。
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また、自分で判断することが難しい場合は、子供の睡眠時の様子を録画しておき、病院で見せてみましょう。
その様子を医師の目で判断することで、より正確な診断を行ってもらえるでしょう。
睡眠時に呼吸が止まる原因として多いのが、喉の奥の左右にある口蓋扁桃という部分の肥大化です。
これにより空気の通り道が狭められている場合があります。
口蓋扁桃の肥大は、いびきや無呼吸にとどまらず、食欲減退やそれに伴う偏食なども起こり得るので、早めに病院で診察してもらうことをおすすめします。
肥満気味ではないか?
副鼻腔炎や口蓋扁桃の肥大がいびきの原因でない場合、最後に考えられるのが肥満です。
これは大人のいびきの原因としても挙げられるものです。
肥満になると、身体のいたるところに脂肪がつきます。
多くは皮下脂肪がつくことで体形に変化が表れますが、内臓脂肪など見た目ではわからない部分にも脂肪がつくことがあります。
恐ろしいことにこの時、喉の奥にも脂肪がつくことがあるのです。
喉の奥に脂肪がつくと、口蓋扁桃が肥大した時のように空気の通り道が狭くなり、それが原因でいびきへとつながります。
また、あまり知られていませんが舌も太ります。
仰向けになると舌が喉の奥へ沈み込みますが、舌が太いとその分気道を狭めますので、やはり肥満は睡眠時無呼吸のリスクを高めます。
子供の肥満は食事の習慣によるものがほとんどですから、後々生活習慣病などのリスクも高まっていきます。
肥満が原因のいびきだと判明した場合には、食生活を見直すことが重要です。
まとめ
今回は子供のいびきの原因と危険性について紹介しました。
子供のいびきは、睡眠時の酸素不足から成長や発達が阻害されるという危険性もあります。
中には、いびきの原因となっていた口蓋扁桃の手術を行ったことで、成績が向上した子供もいます。
それほど子供のいびきは侮れないということです。
子供がいびきを掻いているのであれば、早めに原因を突き止めるか、病院へ検査をしに行きましょう。