ナステント誤飲による自主回収・一時販売停止の時には愛用者の間では結構な騒動になっていました。
「ナステントが販売停止になったら今後いびき対策はどうしたらいいの!?」
という悲鳴にも似た“ナステント・ロス”の声が多かった訳ですが、中には「どうやったら誤飲できるんだ!?」という疑問の声もありました。
愛用者なら、決して簡単に誤飲できるような代物ではないのは分かりますが、使ったことがない人からすれば、「やっぱり怖い…」とすぐ引いてしまうものかと思います。
ということで、今回はナステント誤飲事故について説明していきます。
100万分の1の確率?
公式サイト発表の『自主回収のお知らせ』の文中に
「2014年7月に発売開始いたしましてから2年半の間に、約100万本(弊社販売実績)をご使用いただいておりますが誤飲された事例が1件起こりました。」
という一文があります。
正直そこまで販売されていたとは!と驚きですが、誤飲事故が起きたのは約100万本の中のたった1件だったんです。
決して、誤飲しやすい危険な製品ではなかったのですが、「お客様の安全に対して万全を期すため」自主回収に踏み切ったとのことです。
そして、気になる“誤飲後”ですが、「排便により体外に排出され、健康被害がなかったことが確認」されたそうです。
何事もなく良かったですが、あのチューブが排泄されたんですね~…
先端には鼻柱に引っ掛けるステンレス製のフックも付いてるはずなのに…
と、ちょっと驚いたと同時に、どうやったら誤飲できるのか?本当に不思議です。
ナステント誤飲の経緯
公式には経緯についての詳細は発表されていないので可能性としての推測になりますが、下記のようなことが考えられると思います。
- 睡眠中に取れ、そのまま鼻から体内に入った
- 部品が欠損した不良品であった
- うっかり飲み込んでしまった
まず、1の「使用中(睡眠中)に取れてしまったのでは?」という疑問ですが、これは正直不可能です。
というのも、このフックは先端部分の内側に三重くらいにグルグル巻きにされていて、シリコン樹脂でしっかり固定されているからです。
引っ張っても、かなりの力を入れないと取れるようなものではありません。
次に2の「不良品だったのでは?」ということについては
「調査結果により、本事象はナステントの構造上の問題ではないこと、素材及び品質管理上の問題がないことも確認されました」
と公式発表されているので、開封時に既にフックが取れていたとか、取れやすい不良品だったということもないでしょう。
となると、あとは「口から飲み込んでしまった」説ですが、確かにいびきは軟口蓋の振動によるものですから口に入れたくなるのも分かります。
ですが、しっかりと説明書もありますので、これで自主回収をしたのならばある意味「真面目過ぎる」会社だなという印象です。
「現状のご説明では不十分と判断いたしました」との公式見解があるので、口から飲み込んでしまった説が一番有力なんではないでしょうか。
いずれにしても大事に至らなくてよかったです。
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まとめ
結局のところ公式発表がない限り、使用者がどのように使用して、どのように誤飲してしまったのか真相は闇の中ですが、はっきり言えるのはナステントの誤飲事故はそうそう起こるものではない、ということです。
そして今のところ、いびき対策グッズは数多ありますが、ナステントに代わる類似品はないのでナステントが無くなると愛用者にとっては“死活問題”といってもいいくらいの衝撃になります。
また、自主回収後には専用アタッチメントが付属され、誤飲ができないように対策が施されています。
是非、説明書きをよく読んで、イラストもしっかり参照して、正しく快適に使って頂ければと思います。